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緩衝材メーカーが進める脱炭素社会への取り組み|CO2削減につながる最新エコ製品も紹介

【作成:2025-11-18】
緩衝材メーカーが進める脱炭素社会への取り組み|CO2削減につながる最新エコ製品も紹介

こんにちは。梅花堂スタッフです。

プチプチやエアセルマット、バラ緩衝材などを製造するメーカー各社の、脱炭素社会に向けた取り組みをまとめました。 記事の最後では、従来製品よりもCO2削減につながるおすすめアイテムもご紹介しています。

脱炭素社会に向けた緩衝材業界の取り組み

緩衝材の多くは石油由来プラスチックを原料とするため、原料の採掘から製造・廃棄までの過程で多くのCO2を排出します。
政府は2020年10月、「2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする」カーボンニュートラル(※1)を宣言しました。
(※1)環境省:カーボンニュートラルとは
この流れを受け、エアキャップなどの緩衝材にもCO2排出削減が求められています。
本記事では、主要メーカーが進める脱炭素への取り組みを紹介し、最後にCO2削減に貢献できる製品を掲載します。

和泉|バイオマスプラマーク取得の「ナノ2エアセルマット」

気泡緩衝材「ZU100エアセルマット」などを製造する株式会社和泉は、脱炭素の実現を目指し、石油由来プラスチックの代替素材を積極採用しています。
環境省が推奨するバイオプラスチックに注目し、同社はバイオマスプラスチックを30%使用した「ナノ2エアセルマット」を開発・販売しています。
この製品は次の3点により、温室効果ガス排出量の削減が期待できます。

ナノ2エアセルマットの3つの特長

  1. バイオマスプラスチックを30%使用(自然由来の原材料を採用)
  2. 製品の軽量化により原料使用量とCO2を削減
  3. 炭素化促進添加剤の使用で焼却時のCO2排出を抑制

使用しているバイオPEについて

使用されているバイオPEは、ブラジルのBraskem社がサトウキビを原料として製造したものです。
砂糖採取後に残る廃糖蜜を活用し、原料栽培から樹脂製造までの工程で1kgあたり3.09kgのCO2を吸収(排出量マイナス3.09kg)すると試算されています。

コスト面の課題と、それでも採用した理由

一方で、生産効率が低く、石油系原料に比べてコストが高い課題もあります。これはバイオエタノールからバイオエチレンを精製できるのが約50%で、残りは“水”になるためです。
ただし“水”は自然に還るため、同社は環境負荷の小ささを重視してこの原料の採用を決断しました。
価格より環境配慮を優先する姿勢は、和泉の大きな特徴です。

詳しくはこちら
株式会社和泉の取り組みはこちら
ナノ2エアセルマットの詳細はこちら

川上産業|リサイクルの取り組み・再生原料プチ

自社リサイクルによる「プラごみゼロ化」

プチプチで知られる川上産業株式会社は、使用済みプラスチックを自社回収し、再び製品化する「プラごみゼロ化」に取り組んでいます。
回収対象は自社製品に限らず、ポリ袋やストレッチフィルムなど他社製品を含むポリオレフィン材です。
原料をリサイクルすることで、焼却時のCO2排出量を抑制できます。
川上産業の「ループリサイクル」システムは、循環型社会の実現を支える仕組みです。

川上産業のループリサイクルの流れ図
参考:川上産業

再生原料プチの製造

同社は再生原料を使用した「色付きプチプチ」も開発・販売しています。
新原料のみを使用した製品と比較し、原料採掘から製造・輸送・廃棄までのCO2排出量を約34%削減できるとされています。
気泡緩衝材では原料採掘〜焼却処分の過程でCO2排出が多く発生しますが、再生原料の活用によりこの過程を省け、大幅な削減につながります。
川上産業は「プラスチックごみ削減」と「CO2削減」を同時に進め、自然由来素材の開発にも注力しています。
再生原料プチの詳細はこちら

ストロパックジャパン|生分解性100%のバラ緩衝材

箱の中の隙間を埋めるバラ緩衝材の環境配慮について紹介します。
ストロパックジャパン株式会社は1973年からバラ緩衝材を製造し、完全に肥料化が可能な植物デンプン製発泡スチロール製の2種類の原料を採用しています。
代表製品「エコホールド」はコーンスターチを主原料とし、微生物の働きで水と炭酸ガスに分解されます。
水溶性で100%生分解性を持ち、自然に還る環境配慮型の製品です。
同社は長年にわたり、持続可能な資材づくりを続けています。

矢崎総業|「アローエコ」の環境配慮緩衝材

矢崎総業株式会社が開発した「アローエコクッション」は、再生紙を主原料とした環境にやさしい緩衝材です。
印刷工程から出る裁断くずや古紙を再利用し、コーンスターチとポリプロピレン(PP)を結合材として混合。
さらに独自の水蒸気発泡技術を使って製造しています。

  • CO2排出量を石油系原料と比べて「約1/5」に削減。
  • 可燃ごみ扱いが可能で、焼却時に有害物質を発生しません。
  • 軽量で加工性が高く、発泡スチロールとほぼ同じ比重(約0.03)で輸送の負担を抑制。
  • 吸湿性・保温・保冷性能・断熱性能にも優れており、生鮮食品やワレモノなど多様な梱包用途に対応。

このように、アローエコは「紙由来+リサイクル素材+高性能緩衝材」という特徴を備えており、脱炭素・環境配慮の観点からも注目の緩衝材と言えます。

まとめ

  • 原料は石油由来ではなく植物由来を選ぶ
  • 廃棄は燃えるゴミではなくプラスチック資源ごみとしてリサイクル
  • 再生原料を利用することでごみ削減とCO2削減の両立が可能

各社の取り組みから分かるように、緩衝材業界は着実に脱炭素社会へ進んでいます。

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